投資ファンドにとって良い物件とは? その2

ファンドの場合は、個人とは違い、融資契約に銀行との約束条項が付いていて、通常年1回行う物件の鑑定評価の結果、物件価格が下落してバランスシート上の負債割合が大幅に増えた場合、ローン返済を迫られることになり、それはロスカットによる投資の終了を意味します。

ちなみに、サブプライム問題直後にJ-REITの資金繰り問題が取り沙汰された中には、物件価格下落によるロスカットに起因する問題が多数ありました。
また、その時期の私募ファンドには、投資から集めた自己資金部分の全損のみならず、金融機関からの借入金の返済ができなくなったものも多数あり、投資家だけでなく、金融機関を含め関係者一同が大きな損害を被りました。

しかし、リスクは大きいとしても、なぜファンドは元本比で数十パーセント以上という膨大なリターンを得ることができるのでしょうか?

基本的には、ある程度まとまった額の現金を持っている人でないと買えないワケあり物件を、まとめて購入することを条件に安く買いたたき、化粧直しして高く転売するというのが高収益を生む手法です。
他にも、景気の良かった時期には、賃料を値上げできる可能性のある物件を購入。
購入後にテナントと交渉して賃料を値上げすることで利回りを上げ、その後に転売するというような手法も存在しました。